今月の主題 早期胃癌と線状潰瘍の合併
症例
症例11 胃角部線状潰瘍に随伴したⅡc型早期胃癌
児玉 健夫
1
,
神尾 義彦
1
,
鈴木 伸一
1
,
遠藤 智子
1
,
斎藤 光正
1
,
五十嵐 勤
1
1福島医科大学第2内科
pp.1059-1061
発行日 1973年8月25日
Published Date 1973/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108593
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〔患者〕T. H. 66歳 男
約4年前より空腹時心窩部不快感あり.初診:43年2月17日.手術:43年3月27日
胃X線所見
立位充盈像では,胃角に硬化およびその上下の辺縁に伸展不良と壁不整像が認められる.二重造影像では充盈像と同じく胃角部に硬化像とその上下の辺縁に壁不整像がみられる.辺縁内の所見としては,明らかなひだ集中像と,その先端の中断およびやせ像があり,幽門側では,粘膜ひだの太まりと蛇行像が認められる.
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