胃と腸ノート
悪性潰瘍の治癒例(9)
三輪 剛
1
,
武藤 征郎
1
,
広田 映五
1
1国立がんセンター
pp.194
発行日 1973年2月25日
Published Date 1973/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108361
- 有料閲覧
- 文献概要
〔第9例〕N. N. 70歳,男.
主 訴:心窩部痛.
理学的検査所見:特に異常なし.
胃液酸度:ガストリン法で最高総酸度22mEq/L.
胃カメラ所見:図1に示すように,胃角小彎に不整形の活動期の潰瘍がみられる.潰瘍の辺縁ならびに,周辺には,出血,白苔の付着,びらん等多彩な所見がみられる.胃角は強い変形を示し,前壁および後壁から潰瘍の手前で,強い陥凹を示している.集中している粘膜ひだは,虫喰状中断や階段状のヤセを示している.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.