一頁講座
悪性潰瘍の治癒例(2)
三輪 剛
1
,
武藤 征郎
1
,
広田 映五
1
1国立がんセンター
pp.752
発行日 1972年6月25日
Published Date 1972/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109143
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〔第2例〕K. T. 64歳,女.
主 訴:心窩部痛.
理学的検査所見:特に異常なし.
胃液酸度:ガストリン法で最高総酸度84mEq/L.
胃カメラ所見:図1に示すように,胃角後壁小彎に治癒過程期前半の開放性潰瘍がみられる.その大彎側よりの陥凹部には数個の不正出血およびうすい白苔の付着等のびらん性変化がみられ,粘膜面の胃小区の大小不同も見られる.粘膜ひだはほとんど全てにペン先様細まり,不規則な中断,並びに階段状の変化をはっきりと示している.
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