一頁講座
悪性潰瘍の治癒例(7)
三輪 剛
1
,
武藤 征郎
1
,
広田 映五
1
1国立がんセンター
pp.1524
発行日 1972年11月25日
Published Date 1972/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109048
- 有料閲覧
- 文献概要
〔第7例〕
患 者:T. K. 48歳,男
主 訴:心窩部痛
理学的検査所見:特に異常なし.
胃液酸度:ガストリン法で最高総酸度116mEq/L.
胃カメラ所見:図1に示すように,胃角小彎に,円型の活動期の潰瘍あり.辺縁は発赤,腫脹している,集中する粘膜ひだは階段状のヤセ,虫喰状の中断,および,ペン先様細まり等,著明である,潰瘍の白苔は,いくぶんはみ出し肛側前壁よりには,不正出血がみられる.胃角の弧の変形あり.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.