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病理学講座 消化器疾患の切除標本―取り扱い方から組織診断まで(13)
組織所見と肉眼所見との対応,病変の再構築(3)腸―その2
Introductory Course of Gastrointestinal Pathology (13)
渡辺 英伸
1
Hidenobu Watanabe
1
1新潟大学医学部第1病理
pp.117-120
発行日 1988年1月25日
Published Date 1988/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107838
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(1)大腸・小腸の腫瘍(様)病変
前号で述べた粘膜の肉眼基本所見の組み合わせによって,大腸・小腸腫瘍性病変の中で最も高頻度にみられる隆起性腫瘍(様)病変を肉眼的に質的診断することが可能となる(Table 4,Fig. 1~3).
大腸・小腸,特に大腸では上皮性隆起性病変が多発することが多い.これら隆起性病変が異種の病変から成ることがあるので,各々の病変に対する注意深い肉眼観察と組織学的検査が必要となる.例えば,早期癌,腺腫,過形成性ポリープまたは過形成性結節の合併,Peutz-Jeghersポリープと腺腫や過形成性ポリープの合併,Cronkhite-Canada症候群のポリープと腺腫の合併などである.
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