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病理学講座 消化器疾患の切除標本―取り扱い方から組織診断まで(15)
組織所見と肉眼所見との対応,病変の再構築(4)膵臓
Introductory Course of Gastrointestinal Pathology (15)
柳澤 昭夫
1
,
加藤 洋
1
Akio Yanagisawa
1
1癌研究会癌研究所病理部
pp.355-358
発行日 1988年3月25日
Published Date 1988/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108014
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はじめに
膵臓病変の肉眼所見と組織所見との対応,病変の再構築を行うためには適切な切り出しを行うことが前提条件であり,また,良い切り出しを行うためには良い固定が成されなければならない.特に膵臓は自己融解を起こしやすいので,この点に留意する必要がある.膵臓の固定法についてはこのシリーズ第2回の“新鮮切除標本の取り扱い方”6)に述べられているので全体的なことについてはそちらを参考にしていただきたい.ここではわれわれが最近用いている固定方法を簡単に述べ,その後,膵臓病変の再構築のための切り出し法,病変の再構築および肉眼所見と組織所見との対応について述べる.
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