今月の主題 早期胃癌診断の反省(2)
主題症例
生検偽陰性による診断への影響
4 生検の部位の問題―胃生検偽陰性のため初回胃X線診断より胃切除までに22ヵ月経過したⅡc+Ⅱa+Ⅲの1例
青山 大三
1
1杏林大学放射線科
pp.193-198
発行日 1979年2月25日
Published Date 1979/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107616
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
初回胃X線検査では一見良性胃潰瘍のように思われるが,集中像を注意深くみるとⅢ型早期胃癌を思わせ,内視鏡胃生検で陰性のため経過観察をし,胃X線検査を6回,内視鏡を4回行い内視鏡像では終止良性胃潰瘍とされ,4回目の胃生検でClass Ⅴとなり,初回X線検査より22カ月後に胃切除された1例を報告したい.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.