Japanese
English
今月の主題 臨床経過からみた胃生検の問題点
序説
臨床経過からみた胃生検の問題点
Introduction
斉藤 利彦
1
Toshihiko Saitoh
1
1東京医科大学内科
キーワード:
胃生検
,
GroupⅢ病変
Keyword:
胃生検
,
GroupⅢ病変
pp.905-906
発行日 1990年8月25日
Published Date 1990/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111324
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- Abstract 文献概要
電子内視鏡の時代へときている現在,その診断(病態)にも進歩の過程がうかがわれる.そしてその一端を担う胃生検が果たす役割も大きい反面,ややもすると臨床医が生検にたよりすぎる傾向がみられたり,また,病理学者にも胃生検組織診断をめぐり,見解の相違のみられる例が存在している.
これまで胃生検を主題にした本誌をみると,4巻8号「X線・内視鏡で良性様所見を呈した生検陽性例」,9巻1号「胃の生検」,10巻11号「胃の良・悪性境界領域病変」,14巻2号「早期胃癌診断の反省」,19巻10号「胃生検の問題点」,22巻6号「胃の腺腫とは一現状と問題点」があり,時の流れと共に診断の推移あるいは生検の役割,病理診断の問題点などがそれぞれ論じられ,1歩1歩解決の方向へと浮き彫りにされてきている.
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