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書評「PO内科診断マニュアル」
堀 原一
1
1筑波大学
pp.102
発行日 1978年1月25日
Published Date 1978/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107199
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私ども筑波大学では第4学年の医学生に昭和52年4月から6力年の医学教育のPhase Ⅳとして臨床入門―症候・診断・治療・予防コースが始まっている.昭和48年の開学前から医学教育を問題指向・問題解決の統一した方向で行なうため,各学問分野個々の積み上げでなくて統合する(integrate)というカリキュラムを貫いて来た.
いわゆる基礎医学と病態生理をPhaseⅡの細胞生物学とPhaseⅢの人間生物学(個体・集団)というカリキュラムでカバーし,後者では循環,呼吸,消化,神経・感覚など主として機能系に分けた問題(problem)から入り,さらにそのなかで具体的な問題を細胞レベルから器官,系統,個体,人間集団,社会・生態系レベルまでの視点からとり上げてユニットとし,そこに各学問分野が組み合わされて出て来るという構成である.人間個体生物学の最後の問題を発病および生体反応とし,個体全体の問題のintegrationをはかっている.
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