--------------------
書評 Pocket Drugs 2014
徳田 安春
1
1地域医療機能推進機構研修センター
pp.888
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103991
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
エビデンスサマリーと専門家のアドバイスが配合された医薬品集
くすりの種類は年々膨大となっており,薬剤についての広範囲に及ぶ知識はもはや医師の記憶容量の限界を超えてしまっている.それでもポイント・オブ・ケアの臨床現場では,普段使い慣れていない薬剤についての情報が必要となる場面は多い.そんな時,臨床医はどのようなリソースを用いて薬剤情報を入手しているのだろうか.ネット上や電子カルテ内にあるdrug information(DI)や添付文書,製薬会社作成のパンフレット,あるいは薬剤出版物などを使用することもあるであろう.DIや添付文書は,網羅的記載ではあるが単調な内容で,重要ポイントがしばしば不明瞭である.また,薬剤パンフレットやチラシはどうしても製薬会社バイアスがあり,信頼性に乏しい点がある.このようなことから,ネットが普及してベッドサイドでモバイル端末が導入され,検索スピードはアップしたものの,こと薬剤情報についてはほしい情報を得るには意外と苦労する.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.