今月の主題 早期大腸癌の病理診断の諸問題―小病変の診断を中心に
特集
特集のまとめ
渡辺 英伸
1
,
味岡 洋一
1
1新潟大学医学部第1病理
pp.667-671
発行日 1992年6月25日
Published Date 1992/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106888
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1.8人の病理医の組織診断名の使い方
良性腫瘍か悪性腫瘍かの組織学的判断が困難な病変を,独立した名称“境界病変”で表現する人(岩下,中村,下田),高異型度腺腫に含ませる人(加藤,渡辺,石黒,小池)および診断名は高異型度腺腫と表現し,これに良性と良・悪境界(判定困難)があるとする人(喜納)がある.
座談会の内容も加味すると,病名の表現法は異なっていて,理論的には境界病変(中村,下田)≒高異型度腺腫(加藤,渡辺,石黒)≒高異型度腺腫(境界病変)(小池)の図式が成立する(現実に判定されている組織所見には差が大きいが).
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