Japanese
English
今月の主題 食道扁平上皮dysplasia―診断と取り扱いをめぐって
症例検討
食道扁平上皮dysplasiaの組織診断―特集のまとめ
Histopathological Diagnosis of Dysplasia in the Esophageal Squamous Epithelium
大倉 康男
1
Yasuo Ohkura
1
1杏林大学医学部病理学
pp.187-218
発行日 2007年2月25日
Published Date 2007/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100981
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はじめに
食道dysplasiaの組織診断についての症例検討は10年前に本誌第31巻第6号で行われている1).初回生検でdysplasia,atypical epithelium,hyperplasiaやesophagitisと診断されたが,内視鏡所見からその後2~3回以上の生検が施行された経過のある症例が対象とされ,最終診断が癌かどうかという点に視点が置かれていた.そのような検討が取り上げられた背景には,内視鏡診断ならびに治療法の飛躍的な進歩がある.早期癌症例が数多く発見,切除されるようになり,食道早期癌の組織診断基準が大きく変わり,確立されつつある時代であった.
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