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編集後記
武藤 徹一郎
pp.190
発行日 1993年2月26日
Published Date 1993/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106104
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早期胃癌の概念と診断法の確立によって日本の医学は世界に多大な貢献を果たした.欧米では胃癌は死の宣告に等しかったが,治療可能な早期胃癌の存在を認識することにより,胃癌へのアプローチが変わってきたことが,最近の欧米外科系雑誌の発表からも窺われる.ここに至るまでの先達の努力にはただ頭の下がるばかりであるが,30年前に早期胃癌肉眼分類のできたころ,すなわち早期胃癌黎明期の実態と裏話が鼎談の中に披露されており,まことに興味深い.登場する先生の約1/3の方々が既に故人であることにも時代の流れを感じる.歴史にはあまり関心のない若い方々も,消化管を専門とする以上,是非ともこれは熟読してもらいたい.
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