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書評「標準麻酔科学 第2版」
劔物 修
1
1北海道大学医学部麻酔学講座
pp.98
発行日 1994年2月26日
Published Date 1994/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105711
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近年,麻酔学の進歩は著しく,麻酔科医も年々増加してきている.麻酔学の入門書も数多く出版されてきている.1987年に出版された「標準麻酔科学」は,多くの医学徒に親しまれると共に,麻酔専門医を目指す研修医の良きガイドブックとしても活用されてきた.
このたび初版から6年を経て第2版が出版された.第1編―麻酔科学とその基礎知識,第2編―麻酔と管理とその実施,第3編―各種麻酔法の理論と実際,第4編―各科麻酔の実際,第5編―関連領域という構成になっている.初めて本書を繙く医学生は,麻酔科学とはどういう学問なのか,臨床医学の中での麻酔科学の位置付けなどの理解から始まって,実際の麻酔施行の手順,麻酔科学の関連する分野と,一息に読破してしまいたい気持ちを抱かせるほど,巧みな組み立てであり,編者の苦心を窺い知ることができる.
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