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書評「画像診断のための知っておきたいサイン 第2版」
宗近 宏次
1
1昭和大学医学部放射線医学教室
pp.488
発行日 1997年2月26日
Published Date 1997/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105084
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この度,画像診断のための基礎シリーズの第3弾として甲田英一,古寺研一,平松京一の共著で「画像診断のための知っておきたいサイン」第2版が医学書院から出版された.初版は1983年なので,その後の目覚ましい画像技術の進歩に対応してその内容が改訂されている.全頁数は248頁,価格は3,800円,そして大きさはA5判,いずれも手ごろで簡便な画像診断の参考書である.
目次では部位別または臓器別に画像サインが並べられている.全画像サインの数は228で,全診断領域に及んでいる.各頁は画像サインの名,その特徴的所見を示すシェーマ,そのサインの説明,そしてその臨床的意義と文献で構成されている.特にシェーマは頁面積の約50%の大きさで描かれ,画像サインの本態を視覚的に記憶しやすく,また理解しやすくしてある.画像サインのイメージモダリティは,単純X線,各種の造影検査,CT,US,核医学に及んでいる.索引は和文と欧文から成り,特に知りたい画像サインは欧文索引から引けるようになっている.
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