特集 消化管ポリポーシス2000
主題症例
母子3人にみられたPeutz-Jeghers症候群の1家系
新原 亨
1
,
西俣 寛人
1
,
西俣 嘉人
1
,
大井 秀久
1
,
仁王 辰幸
1
,
松田 彰郎
1
,
島岡 俊治
1
,
田代 光太郎
1
,
末永 豊邦
2
,
山田 一隆
2
1鹿児島共済会南風病院消化器内科
2鹿児島共済会南風病院消化器外科
キーワード:
Peutz-Jeghers症候群
,
消化管ポリポーシス
,
経過観察
,
小腸X線検査
,
術中内視鏡検査
Keyword:
Peutz-Jeghers症候群
,
消化管ポリポーシス
,
経過観察
,
小腸X線検査
,
術中内視鏡検査
pp.429-436
発行日 2000年2月26日
Published Date 2000/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104826
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
要旨 母子3人にみられたPeutz-Jeghers症候群の1家系を経験した.3例とも食道を除く全消化管にポリープを散在性に認めた.経過観察中,胃ポリープは形態変化を認めなかったが,十二指腸・小腸・大腸ポリープは増大傾向がみられたため,内視鏡的あるいは外科的切除を行った.増大傾向の強かった小腸と大腸ではdoubling timeを参考に厳重follow-upとし,切除の際は可能な限り小さな病変まで切除した.大腸だけでなく,十二指腸やTreitz靱帯近傍の空腸の病変に対しても内視鏡的切除を試み,また,手術の際は術中内視鏡の併用や腹腔鏡補助下の手術を行った.以上,Peutz-Jeghers症候群の母子例3例を,若干の文献的考察を加えて報告した.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.