特集 消化管ポリポーシス2000
主題症例
胃癌を合併した若年性胃腸管ポリポーシスの1例
古川 敬一
1
,
八尾 建史
1
,
松井 敏幸
1
,
八尾 恒良
1
,
岩下 明徳
2
,
重松 明博
3
1福岡大学筑紫病院消化器科
2福岡大学筑紫病院病理
3二日市共立病院内科
キーワード:
若年性胃腸管ポリポーシス
,
胃癌合併
Keyword:
若年性胃腸管ポリポーシス
,
胃癌合併
pp.437-444
発行日 2000年2月26日
Published Date 2000/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104827
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要旨 患者は57歳,男性.1993年4月当科を受診し蛋白漏出性胃腸症(α1-antitrypsin clearance高値),鉄欠乏性貧血を認め,胃全体に肥厚した粘膜とびまん性多発性小ポリープを認めた.ポリープは前庭部に高度に密集し組織学的に若年性ポリポーシスであった.また前庭部のポリープの最密集部には腺癌の合併を認めたため胃全摘術を施行した.大腸には4個の若年性ポリープが合併していた.以上,胃癌を合併した若年性胃腸管ポリポーシスの1例を経験したので若干の文献的考察を行った.
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