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今月の主題 大腸診断学の歩みと展望
座談会
大腸診断学の歩みと展望
Conversazione―Recent Advances of Diagnosis of Colorectal Disease
丸山 雅一
1
,
狩谷 淳
2
,
多田 正大
3
,
下田 悠一郎
4
,
望月 福治
5
,
中村 恭一
6
,
西沢 護
7
Mamoru Nishizawa
7
1癌研究会付属病院・内科
2千葉県がんセンター・放射線診断部
3京都第一赤十字病院・第2内科
4佐賀県立病院好生餅放射線科
5仙台市医療センター・内科
6筑波大学・基礎医学系病理
7東京都がん検診センター
pp.294-307
発行日 1985年3月25日
Published Date 1985/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109933
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西沢(司会) 大腸疾患にっいては,1950年代前半にX線検査のほうでは白壁彦夫先生(順天堂大学)がFischer法を使って腸結核の研究をなされておりましたし,1950年代後半に松永藤雄先生(都立駒込病院)がシグモイドカメラをお使いになっておられたという日本の歴史はあったにしても,そのころはまだまだ未熟な時期でした.それより,胃癌のほうが非常に注目されたものですから,診断学にしても専ら胃のほうに主眼がいって,そのために10年間ぐらい空白の時期があったような気がします.そして,1965年以後急に大腸のほうに目が向いてきたちょうどそのころ,1965年に本誌「胃と腸」ができて,表紙の胃の文字が大きくて腸が小さい文字だったのですが,それから12年経って,両方とも同じ大きさの文字になったという経緯があります.
まず検査法のことから入りたいと思いますが,「胃と腸」の目次を見ますと,初めのころ丸山先生が早期大腸癌について報告されています.ほとんど同じころ,狩谷先生がnetwork patternを発表されました.お二人にまず口火を切っていただきたいと思います.
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