特集 消化管の画像診断―US,CT,MRIの役割
各論
US,CT,MRIを使った診断(精密検査)と治療効果の判定
6.大腸
1)腫瘍
①深達度・転移
横山 善文
1
,
中沢 貴宏
1
,
大原 弘隆
1
,
大河内 昌弘
1
,
土田 研司
1
,
妹尾 恭司
1
,
岡山 直司
1
,
城 卓志
1
,
伊藤 誠
1
1名古屋市立大学医学部第1内科
キーワード:
大腸癌
,
小腸腫瘍
,
腹部超音波
,
CT
,
MRI
Keyword:
大腸癌
,
小腸腫瘍
,
腹部超音波
,
CT
,
MRI
pp.401-406
発行日 1999年2月26日
Published Date 1999/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102990
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要旨 大腸癌におけるUS,CT,MRIの果たす役割は周辺臓器への浸潤,リンパ節転移,他臓器への遠隔転移の有無などの情報からその病期診断と手術後の経過観察(再発の診断)にある.現状では壁深達度診断は困難であるが,周辺臓器への浸潤,明らかなリンパ節転移,肝や肺への転移の診断には欠かせない検査法であり,特に直腸癌手術後の経過観察のための定期的なMRI検査は重要である.また,USは簡便かつ非侵襲的な検査で,術後の肝転移の早期発見のためにも定期的な検査が望まれることを強調した.更に,小腸腫瘍に対するCT検査の意義についても述べた.
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