特集 消化管の画像診断―US,CT,MRIの役割
各論
US,CT,MRIを使った診断(精密検査)と治療効果の判定
2.胃・十二指腸球部
1)悪性腫瘍
②転移
宮川 国久
1
,
岩城 光造
1
,
内山 菜智子
1
,
飯沼 元
1
,
村松 幸男
1
,
松江 寛人
1
,
森山 紀之
1
1国立がんセンター中央病院放射線診断部
キーワード:
胃癌
,
US
,
CT
,
MRI
Keyword:
胃癌
,
US
,
CT
,
MRI
pp.327-334
発行日 1999年2月26日
Published Date 1999/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102982
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要旨 US,CT,MRIにおける転移診断においては,肝転移の正診率は高い.しかし,リンパ節転移や腹膜転移の診断は肝転移に比べ困難であり,特異度は高いものの,感度は低い.USは最も簡便な検査法であり,転移診断として最初に行われるべき検査と考える.CTはUSとほぼ同等の診断能であるが,USよりも客観性が高い利点を有し,治療効果判定にも有用である.MRIは転移診断の精査として行われているが,リンパ節転移の診断能は不十分であり,今後MRI用造影剤の開発が待たれる.
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