特集 消化管の画像診断―US,CT,MRIの役割
各論
US,CT,MRIを使った診断(精密検査)と治療効果の判定
2.胃・十二指腸球部
1)悪性腫瘍
③鑑別診断
芳野 純治
1
,
中澤 三郎
1
,
乾 和郎
1
,
三浦 正剛
1
1藤田保健衛生大学第二病院内科
キーワード:
US
,
CT
,
MRI
,
三次元CT
,
MR内視鏡
Keyword:
US
,
CT
,
MRI
,
三次元CT
,
MR内視鏡
pp.335-339
発行日 1999年2月26日
Published Date 1999/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102983
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要旨 消化管疾患におけるUS,CT,MRIの役割は基本的には補助診断である.これらの検査で壁の広範な肥厚を呈する疾患には進行胃癌,急性胃炎,悪性リンパ腫,胃潰瘍,粘膜下腫瘍などがある.また,限局性の壁の突出を呈する疾患には粘膜下腫瘍,1型胃癌,ポリープなどがあるが,これらの疾患の鑑別診断は現状では困難である.しかし,悪性リンパ腫では胃癌より内部エコーがより低エコーであることや,脂肪腫のようにCT値により診断が可能なものもみられる.三次元CTでは内視鏡像に類似した画像が得られることや,MR内視鏡では局所のより詳細な所見が得られる可能性があり,US,CT,MRIとともに今後の展開が期待される.
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