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書評「新臨床外科学 第3版」
嶋田 紘
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1横浜市立大学医学部第2外科
pp.1037
発行日 1999年7月25日
Published Date 1999/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102785
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医師の国家試験が2001年から大幅に見直され,これまでの知識偏重型から患者とのコミュニケーション能力や基本的な臨床能力を重視したものになるという.実地に即した幅の広い医療を提供できる医師を育成するため,臨床研修の必修化とともに将来的には実技試験も行う予定であると厚生省は発表している.
この方針を実施するためには基礎系の先生の協力の下に,学部における臨床教育の早期開始やスタッフの充実とともに,内容のレベルアップを考えなければならない.医学生に対する教科書は多く出版されているが,どれも従来の知識偏重の域を出ない.実習中心の教育を充実させるための適切な教科書がないため,これまでは専門家を養成する専門書によって代用してきたのが現状である.
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