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書評「新臨床内科学」
山村 雄一
1
1大阪大学
pp.583
発行日 1975年5月25日
Published Date 1975/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112325
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近年における内科学の進歩はめざましく,その包括する範囲はますます大きくなっている.かつては2冊もしくは3冊の部厚い本におさまった内科学という学問は,簡略に記載しても4冊以上のボリュームとなり近い将来には5冊にも6冊にもしないと教科書として完壁を期することができなくなっている.
このことは内科を専門とする者に大きな負担となっているのみではなく,内科学では何からはじめて何を要領よく学んでゆくかということが重要な課題となっている.まして,いわんや卒後の研修に励む医師や,在学中の医学生にとっては,内科学はその巨大さにおいて,まず圧倒される思いのする学問のように感じられることだろう.
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