Japanese
English
今月の主題 膠原病と腸病変
序説
膠原病と腸病変
Introduction
小林 絢三
1
Kenzo Kobayashi
1
1大阪市立大学医学部第3内科
キーワード:
自己免疫疾患
,
血管炎
,
膠原病
Keyword:
自己免疫疾患
,
血管炎
,
膠原病
pp.1221-1222
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102682
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- Abstract 文献概要
膠原病は単一の病気ではなく,全身の結合組織,特に膠原線維にフィブリノイド変性などの共通の病変がみられる疾患群であり,また,代表的な自己免疫疾患でもある.強皮症(PSS),全身性エリテマトーデス(SLE),皮膚筋炎(DM),リウマチ様関節炎(RA),結節性動脈周囲炎(PN)などが,いわゆる古典的膠原病として知られており,更に大動脈炎症候群,Behçet病,特発性血小板減少性紫斑病なども膠原病の類似疾患と考えられている.
膠原病の示す初期症状から本症を疑い確診に至った例を多数経験している人はそれほど多くはない.数か所の医療機関を受診しているうちに多彩な全身症状が出現し,本症が疑われ,血液所見などから確診が可能となる例がほとんどではないかと考えられる.しかし,一度典型例を経験すれば,その特有の症状ないしは所見から本症を疑うことは決して難しいことではない.
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