Japanese
English
今月の主題 大腸sm癌の治療
主題
リンパ節転移陽性大腸sm癌の形態的特徴
Clinicopathological Characteristics of Submucosal Carcinoma of the Large Bowel with Lymph Node Metastases
吉川 宣輝
1
,
有馬 良一
2
,
倉田 明彦
2
Nobuteru Kikkawa
1
1国立大阪病院外科
2国立大阪病院病理検査科
キーワード:
大腸sm第1癌
,
リンパ節転移risk factor
,
ポリペクトミー
Keyword:
大腸sm第1癌
,
リンパ節転移risk factor
,
ポリペクトミー
pp.885-888
発行日 1991年8月25日
Published Date 1991/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102609
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨 転移陽性大腸sm癌の形態的特徴を明らかにすることを目的として,sm第1癌141例を検討した.リンパ節転移を認めたのは11例7.8%で,そのrisk factorとして,肉眼形態では20mm以上と中心陥凹であり,組織学的には粘膜下浸潤の程度とリンパ管侵襲であった.sm massiveでかつly陽性例では25例中5例20%に転移が認められた.11例中3例において,癌先進部において粘液癌成分の混在を認めた.今回の検討より,①中心陥凹がなく,①cut end(-),①ly(-),①sm level 1~2,①分化型,をポリペクトミーの適応条件とすると,リンパ節転移例はなく,かかる症例はsm第1癌141例中29例20.6%であった.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.