Japanese
English
今月の主題 大腸sm癌の治療
主題
転移陽性大腸sm癌の形態的特徴
Clinicopathological Characteristics of Submucosal Carcinoma of the Large Bowel with Lymph Node Metastases
石田 秀世
1
,
大野 直人
1
,
豊田 悟
1
,
尹 太明
1
,
池内 健二
1
,
大塚 正彦
1
,
片山 隆市
1
,
穴沢 貞夫
1
,
桜井 健司
1
Shusei Ishida
1
1東京慈恵会医科大学第1外科
キーワード:
転移陽性大腸sm癌
,
発育増殖形態
,
割面形態
,
肉眼形態
Keyword:
転移陽性大腸sm癌
,
発育増殖形態
,
割面形態
,
肉眼形態
pp.881-884
発行日 1991年8月25日
Published Date 1991/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102608
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要旨 転移陽性大腸sm癌の形態的特徴を明らかにする目的で臨床病理学的に検討を行った.特にその発育形態について粘膜内隆起性発育を示すもの(PG+)と,粘膜下浸潤による隆起性病変(PG-)とに分けた.検討症例56例中8例(14.3%)にリンパ節転移がみられた.PG(-)は組織学的にリンパ節転移のrisk factorであるsm(+++)のmassive invasion,脈管侵襲陽性を示すものが多く,肉眼形態では隆起の左右不対称,陥凹,表面の性状が結節型の特徴がみられた.これらの形態的特徴をもったPG(-)はリンパ節転移率においても20.8%(5/24)とPG(+)の9.1%(3/33)に比べ高く,リンパ節転移のhigh risk groupであることが示された.
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