Japanese
English
今月の主題 大腸sm癌の治療
主題
転移陽性大腸sm癌の形態的特徴
Clinicopathological Characteristics of Submucosal Carcinoma of the Large Bowel with Lymph Node Metastases
澤田 俊夫
1
,
武藤 徹一郎
1
,
根岸 征示
2
Toshio Sawada
1
1東京大学医学部第1外科
2大森赤十字病院外科
キーワード:
大腸sm癌
,
リンパ節転移
,
リスクファクター
,
広基性
,
ポリポイド癌
Keyword:
大腸sm癌
,
リンパ節転移
,
リスクファクター
,
広基性
,
ポリポイド癌
pp.897-900
発行日 1991年8月25日
Published Date 1991/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102614
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要旨 転移陽性大腸sm癌3例(傍直腸リンパ管浸潤,リンパ節転移,リンパ管転移再発)の肉眼形態はいずれも広基性であった.またsm浸潤度は最深層に及び,腺腫成分を有しないポリポイド癌であった.文献的にsm癌リンパ節転移のリスクファクターを検討すると,まれな低分化腺癌を除くと,sm浸潤度(massive invasion)と脈管侵襲陽性が挙げられる.しかし広基性あるいは陥凹型の肉眼形態とポリポイド癌(12.9%;文献集計例20/155)にも注意を要する.小さな扁平あるいは平坦型腺腫からの癌化を考慮すると,広基性sm癌が大きくなるにつれてsm深層に浸潤し,かつポリポイド癌を呈し,リンパ節転移のリスクが増大すると推測することができる.
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