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今月の主題 大腸ESDの現況と将来展望
座談会
大腸ESDの現況・位置づけと将来展望
Conversazione―Present State, Positioning and Future Outlook of Colorectal
工藤 進英
1
,
矢作 直久
2
,
山野 泰穂
3
,
斎藤 豊
4
,
津田 純郎
5
,
渡邊 昌彦
6
,
岩下 明徳
7
,
田中 信治
8
,
小山 恒男
9
Shinji Tanaka
8
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
2虎の門病院消化器科
3秋田赤十字病院消化器病センター
4国立がんセンター中央病院内視鏡部
5福岡大学筑紫病院消化器科
6北里大学医学部外科
7福岡大学筑紫病院病理部
8広島大学病院光学医療診療部
9佐久総合病院胃腸科
pp.1135-1151
発行日 2007年6月25日
Published Date 2007/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101141
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田中(司会) 本日は,お忙しいところお集まりいただきありがとうございます.「大腸ESDの現況・位置づけと将来展望」というテーマで座談会を開催させていただきます.
胃のESD(endoscopic submucosal dissection)は標準化が進み,既に保険収載され,日本全国に普及しつつありますが,大腸のESDはまだその発展途上で,内視鏡の操作が難しいこと,穿孔率が高いこと,あるいは大腸腫瘍は腺腫性病変が多くて適応病変が非常に少ないことなど,いろいろな問題があります.とは言っても最近では周辺機器やスコープなどが改良され,大腸ESDの手技もやりやすくなっております.学会でも毎回主題に取り上げられ,そこにエントリーしてこられる先生方の数や症例数も増えており,大腸ESDも徐々に発展・浸透しつつあるというのが現状です.
このような背景のもと,今後この大腸ESDがどのように発展していくか,いくべきか,ということについて議論をお願いしたいと思います.
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