慢性腎臓病 CKDの新たなパラダイムを求めて
CKDの本邦における現況と将来への展望
斎藤 大輔
1
,
前島 洋平
,
槇野 博史
1岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科腎・免疫・内分泌代謝内科学
キーワード:
糸球体濾過率
,
心臓血管疾患
,
腎不全-慢性
,
タンパク尿
,
分類
,
慢性腎臓病
,
久山町
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Classification
,
Glomerular Filtration Rate
,
Kidney Failure, Chronic
,
Proteinuria
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.196-202
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011140396
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・わが国の慢性腎臓病(CKD)患者数は1330万人、そのうち末期腎不全(ESKD)への移行が危惧されるハイリスク患者数は591万人と推計され、日常診療で遭遇する頻度の高いcommon diseaseである。・ESKDにて透析導入となる患者数は年々増加しており、導入原因は慢性糸球体腎炎から糖尿病性腎症や腎硬化症など生活習慣病に関連した疾患にシフトしている。・CKD治療の目的はESKDへの進展を防ぐとともに心血管疾患(CVD)発症を予防することであり、病態の連鎖を断ち切る集学的治療が必要である。・今後CKDの概念のさらなる普及により、CKD患者の早期発見、早期治療が可能となりCKD患者の予後改善が期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2011