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編集後記
八尾 隆史
pp.906
発行日 2007年4月26日
Published Date 2007/4/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101106
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この分野はこの数年で目覚ましく進歩しており,現在では消化管の拡大観察はもはや必須となりつつある.本特集号では全消化管における拡大観察の歴史から機器の解説,観察像と組織像の関係などの基礎的事項,実際の診断への応用,さらには手技的なコツまで,初歩的なものから応用編まで幅広く網羅されており,消化管の拡大観察のバイブルと言っても過言ではない.
これまでは腫瘍性病変の性状診断,深達度診断,範囲同定への応用が一般的であった.本特集号で全消化管の部位別あるいは同じ部位でもそれぞれ疾患別の拡大観察の共通点と相違点について多角的視点から学ぶことができ,それにより腫瘍性病変の拡大観察による診断学のさらなる発展に加え,炎症性疾患を含む様々な病変の診断のみならず病態解明への応用にも期待できそうである.
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