Japanese
English
今月の症例
間接胃X線で発見された小胃癌の1例
Small Gastric Carcinoma Ditected by Indirect Photofluorography in Gastric Mass Screening, Report of a Case
荒木 祐美子
1,5
,
中原 慶太
2,5
,
吉田 秀文
1,5
,
水町 寿伸
3,5
,
前川 進
4,5
,
馬場 保昌
6
Yumiko Araki
1,5
1九州産業衛生協会
2久留米大学医学部第2内科
3佐賀県医師会成人病予防センター
4枝川内科胃腸科
5はぜの木会(筑後地区X線研究会)
6早期胃癌検診協会
pp.1746-1749
発行日 2003年12月25日
Published Date 2003/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100702
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〔患者〕45歳,女性.2002年6月の胃集団検診(職域:車間接)にて胃前庭部前壁の粘膜異常を指摘され,同年8月久留米大学消化器病センター受診.上部消化管内視鏡検査にて同部位に異常が認められ,内視鏡的胃粘膜切除(EMR)目的に入院となる.
〔間接胃X線所見〕近年,日本消化器集団検診学会で推奨されている新・撮影法1)2)によって撮影された間接胃X線写真である.腹臥位前壁二重造影像(Fig. 1a)で,胃前庭部前壁に小さな陰影斑が描出されている.陰影斑は不整形で一部棘状変化が認められ,中央に小顆粒および小規模な辺縁隆起を伴っている(Fig. 1b)).撮影技師がこの前壁撮影時にわずかな辺縁隆起に気付き,病変の存在を強調するバリウムを薄めに流した追加撮影を行っている(Fig. 1c).
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