Japanese
English
今月の主題 集検発見胃癌の特徴
序説
間接X線胃集検の今日的位置づけ
Introduction
白壁 彦夫
1
Hikoo Shirakabe
1
1早期胃がん検診協会
キーワード:
関節胃集検
Keyword:
関節胃集検
pp.1343-1345
発行日 1991年12月25日
Published Date 1991/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102710
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X線による胃集検を意図したのは,黒川,入江,それに有賀の先生方の教室で,文献の示すところである.ところが,これも検査理論不在のまま始まったのであった.検査理論を考え,それに支えられ,胃集検の学会ができた経緯を知る証人は,当時の日大第3内科講師(現防衛医大名誉教授,東京トラック健康管理センター所長)高橋淳先生である.熱っぽく語り合ったものである.あれから,年月を経た.
序説を書くに当たり,全く無関係な若い者は,間接胃集検をどう受け止めるだろうかと思った.時は人の心を変える.われわれは,一途に診断を求めてきたわけである.精査に専念するものあり,一方,早く集検に身を置くものもある.そこで,の思いからである.全く分別のない者だと困るので,天野穂高を指名して,しかじかの文献を中心にして考えてみてくれ,そして,君なりの感想をまとめてくれ,1週間たったら討論する,と言いつけた.卒後10年の外科医だから,いろいろな検査もこなすし,臨床経験も積んでいる.どんな話をもってくるかと待っていた.過大に評価しすぎることもなく,冷静にみてくれるかな,と思っていた.諸文献と,その内容をこなす臨床経験というものはありがたいものである.次のように,間接胃集検を捉えてきた.
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