今月の主題 消化器疾患の画像診断
微小病変の画像診断—選択と読み方
胃—特に微小胃癌の発見を中心に
杉野 吉則
1
,
今井 裕
1
,
藤沢 裕久
1
1慶應義塾大学医学部放射線診断科
pp.134-138
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903468
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ポイント
●微小癌をスクリーニング検査で診断するには,X線では鮮明な写真と高い診断能が必要である.内視鏡では,鋭い観察眼で検査し,積極的に色素散布や生検を行うことが発見につながる.
●IIa型は,X線ではポリープ様隆起・局所的なひだの肥大・粗大顆粒として,内視鏡ではドーム状の低い表面平滑な白色調隆起としてみられることが多いが,赤色調のこともある.
●IIC型は小さなニッシェあるいは濃いバリウム斑として表される.胃の辺縁像でごく軽度の変形として見つかることもある.内視鏡では淡い小発赤,小出血斑,軽微な褪色を示す.
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