今月の主題 免疫学の理解とその臨床
免疫疾患のメカニズム
γ-グロブリンの使用と感染症
青木 眞
1
1国立国際医療センター国際医療協力局AIDS医療情報室
pp.539-541
発行日 1995年3月10日
Published Date 1995/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910204
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ポイント
●感染症治療上,γ-グロブリンの有効性が証明されている状況は限られており,使用適応には注意を要する.
●主に先天性,二次性の低γ-グロブリン血症における感染症の発症予防や,特殊なウイルス感染患者に曝露した後の発症予防が,広く一般に有効性の認められている適応である.このほか,臓器移植患者のウイルス性日和見感染症の予防にもある程度の効果が認められている.
●単なる重症感染症,抗菌薬のみで治療効果の認められない感染症に対して,適応を考えずに使用することは慎むべきである.
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