今月の主題 免疫学の理解とその臨床
免疫疾患のメカニズム
免疫不全と日和見感染症
西谷 肇
1
1帝京大学医学部第2内科
pp.534-537
発行日 1995年3月10日
Published Date 1995/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910203
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ポイント
●主要な易感染性要因として好中球減少,細胞性免疫障害,液性免疫障害があげられる.
●好中球減少は化学療法による骨髄抑制によることが多く,病原体としてグラム陰性桿菌,グラム陽性球菌,カンジダ,アスペルギルスがみられる.
●細胞性免疫障害は免疫抑制剤使用などでみられ,リステリア,サルモネラ,結核菌,非定型性抗酸菌,レジオネラ,クリプトコッカス,ウイルス,カリニがみられる.
●液性免疫障害は多発性骨髄腫などでみられ,肺炎球菌,インフルエンザ菌,髄膜炎菌がみられる.
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