検査データ どう読みどうする?
γ-グロブリンの増加をみたら
柴田 進
1
1山口医大・病理
pp.321
発行日 1967年3月10日
Published Date 1967/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201682
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血清蛋白の検査にもつとも広く使用されているのは濾紙電気泳動法であろう。最近はセルローズアセテート膜による電気泳動法も普及しつつある。さて電気泳動した濾紙片は通常デンシトメーターにかけて,アルブミン(Alb),α1,α2.βおよびγグロブリン(Glb)に分けて分画比率を測定するが,そうしなくても多くの場合濾紙片をながめただけでγGlbの変動は認識できる。ここではγGlbの増加だけをとりあげ,それに遭遇したとき,どんなふうに考えて検査を進め診断に到達するか,私たちが日常行なつている流儀を説明しようと思う。
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