おかしな検査データ
γ-グロブリン量の違いによるα-フェトプロテイン値
高橋 和男
1
,
大場 操児
1
1獨協医科大学病院中央臨床検査科
pp.56-57
発行日 1980年1月1日
Published Date 1980/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201988
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癌胎児性蛋白(carcinoenbryonic protein)による,癌診断の指標の一つとしてα-フェトプロテイン(AFP)が利用されているのは衆知のとおりである.そして現在も免疫反応,赤血球凝集反応による測定法が行われているが,1971年にラジオイムノアッセイ(RIA)法が開発され,測定感度,定量性など,ほぼ満足すべきものと思われていたが,今回,2抗体(DA)法をポリエチレングリコール(PEG)法に切り換えうるかを検討したところ,検体によっては両測定結果に,大きな離反を招いたため,その原因を追求した結果を紹介する.
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