増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
機能検査とDNA診断
機能検査
ICG排泄試験(インドシアニングリーン排泄試験)
井上 和明
1
,
与芝 真
1
,
関山 和彦
1
1昭和大学藤が丘病院消化器内科
pp.792-794
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910022
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
検査の目的・意義
ICG(indocyanine green)は血中に注入されると,大半がα1リポ蛋白と結合し,肝外で代謝・排泄をほとんど受けることなく,肝細胞内でも抱合を受けずに胆汁中に排泄される.日常臨床においては簡便なために,15分後の血中停滞率(ICGR15)が汎用されている.同時にICGの血漿消失曲線よりICG血漿消失率(KICG)も求められる.
この検査を行う目的は,急性肝炎の回復の判定や,慢性肝疾患の診断と予後判定,肝切除の術前の予備能判定などにおいてである.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.