特集 医療に求められるイノベーション
【イノベーションの実践】
インドシアニングリーン(ICG)蛍光法の原理と医用応用
三輪 光春
1
1浜松ホトニクス株式会社中央研究所第7研究室
pp.136-139
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101118
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肝機能検査薬として広く使用されているインドシアニングリーン(ICG)の蛍光特性を利用した画像診断法(ICG蛍光法)が様々な医療分野で応用され始めている.本法の原理と具体的な臨床応用例につき紹介する.
ICG蛍光法とは
生体内部の血管・リンパ管や各種臓器における血流の非侵襲的な画像診断手法として,放射線シンチグラフィ法やラジオアイソトープ(RI)法が一般的である.これらの手法の利点としては,生体深部の情報が得られる,空間解像度が高い等が挙げられる.一方,放射線被曝の問題,特定領域(放射線管理区域)内での使用に限られる,装置が大型で高価,という問題点が指摘されている.
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