今月の臨床 卵巣がんと闘うために
検査・診断
4.術中迅速病理診断
森谷 卓也
1
1東北大学医学部附属病院病理部
pp.804-805
発行日 1999年6月10日
Published Date 1999/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903682
- 有料閲覧
- 文献概要
術中迅速病理診断は,手術中に病理組織学的検索を行い,直ちにその後の治療方針を選択する場合に施行される診断手技である.通常の病理診断とは異なり,標本作成と診断には手術中の限定された時間内に報告するという迅速性が要求されるが,婦人科医と病理医の間に十分な信頼関係が存在し,かつ正しい情報伝達がなされることが診断上きわめて重要である.以下に,卵巣がんの手術時における迅速病理診断を行ううえでの要点と,問題点や限界について述べる.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.