診療基本手技
Sengstaken-Blakemore tube(S-B管)の挿入法と管理
高尾 信廣
1
,
西崎 統
1
1聖路加国際病院内科グループ
pp.1888-1889
発行日 1982年10月10日
Published Date 1982/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217983
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臨床研修中に急性消化管出血の患者に遭遇する機会は比較的多い.その出血部位をいち早く診断するのは決して容易ではないが,食道静脈瘤破裂による出血を強く疑った場合や,確信を得た場合には,その止血法としてSengstaken-Blakemore(S-B)tubeがまずその適応となることが多い.この方法は,機械的圧迫による止血効果を期待したものであり,実際,止血効果は比較的確実である.したがって,挿入のタイミングを躊躇してはいけない.しかしS-B管の挿入は患者に与える苦痛は大きく,また重大な合併症も起こしやすいので注意が必要である.そこで,S-B管の挿入法と管理のコツについて述べる.
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