増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
呼吸器薬
第3世代交感神経刺激薬(メプチン,ベロテック)
大塚 義紀
1
,
棟方 充
1
1福島県立医科大学呼吸器科
pp.158-160
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908993
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気管支拡張薬であるβ2アドレナリン受容体刺激薬(以下β2刺激薬)は,その効果が即効性で強力であるため,現在でも気管支喘息発作の第一選択薬として用いられている.第2,第3世代と進むにつれてβ2選択性が高まり,循環器系への影響は少なくなってきている.気管支拡張薬の吸入方法も改善されてきており,第3世代はより使いやすく有用な薬となってきた.また,長時間作用型のβ2刺激薬も発売され,気管支喘息の予防維持薬や慢性閉塞性肺疾患治療薬としての位置づけもなされてきているため,気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患患者の増加とともに,今後ますます日常臨床にて第3世代β2刺激薬を使用する機会が増えると思われる.本稿では,β2刺激薬を使用する際に必要な相互作用・副作用を中心に,最近の知見を含めて紹介することとする.
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