特集 第1部 最近の眼科薬物治療 Ⅲ.緑内障
4 交感神経α2受容体刺激薬(ブリモニジン)
坂上 悠太
1
,
福地 健郎
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科眼科学分野
キーワード:
ブリモニジン
,
交感神経刺激薬
,
α2受容体刺激薬
,
緑内障
Keyword:
ブリモニジン
,
交感神経刺激薬
,
α2受容体刺激薬
,
緑内障
pp.1061-1065
発行日 2019年9月30日
Published Date 2019/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001364
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ブリモニジン酒石酸塩(以下ブリモニジン)は交感神経α2受容体に選択的に作用する作動薬であり,米国アラガン社において開発され,0.2%ブリモニジン点眼液(AlphaganⓇ0.2%)として1996年に米国で承認された。その後,ベンザルコニウム塩化物から亜塩素酸ナトリウムへの保存剤の変更や,点眼液のpHを中性付近へと変更して眼内移行性を向上させて主薬濃度を低減したAlphaganⓇP 0.15%点眼液が2001年に,AlphaganⓇP 0.1%点眼液が2005年に米国で承認されている。本邦では2012年1月に,交感神経α2受容体刺激薬を主成分とした初めての緑内障・高眼圧症治療薬として,0.1%ブリモニジン点眼液(アイファガンⓇ点眼液0.1%)が承認された1)。既存の薬剤とは異なる作用点,作用機序であることから緑内障薬物治療の新たな選択肢として登場した点眼薬であった。
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