増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
呼吸器薬
粘液溶解薬(ビソルボン,ムコフィリン)
古田島 太
1
1東京慈恵会医科大学呼吸器内科
pp.146-147
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908988
- 有料閲覧
- 文献概要
粘液溶解薬は,粘液の粘稠度を低下させることにより,痰の喀出を促す薬剤である.
代表的薬剤であるビソルボン®(塩酸ブロムヘキシン)は,気管支粘膜および粘膜下気管支腺の分泌を活性化し,漿液性分泌を増加させることにより,気管支粘膜の杯細胞および気管支腺において粘液溶解作用を示す.また,線毛運動亢進作用も認められている.経口薬(錠剤,細粒,シロップ),注射薬,吸入薬の各種剤型が用意されており,使用頻度の高い薬剤である.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.