Japanese
English
特集 胆石症の非手術的治療—現況と問題点
経口溶解薬療法
Dissolution therapy of gallstone
千葉 俊也
1
,
松崎 靖司
1
,
大菅 俊明
1
Toshiya CHIBA
1
1筑波大学臨床医学系消化器内科
pp.1195-1200
発行日 1991年10月20日
Published Date 1991/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900521
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近年,胆汁酸による経口胆石溶解療法の有効性と安全性が確認され,胆石症の非手術的療法は大きく進歩した.しかし,実際には経口胆石溶解療法には適応の限界があること,適応症例においても完全溶解に至る患者が思ったほど多くないことなどの問題点が出現している,経口胆石溶解療法に際しては,超音波,CT検査などにより胆石の質的診断をより的確に行い,適応症例に本治療法を行うこと,胆石溶解に必要十分な投与期間を設け,また患者にも守らせること,などが肝要である.胆石溶解後の再発予防,ESWL後の補充療法としての胆汁酸投与の位置づけが今後の課題と考えられる.
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