増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
呼吸器薬
粘膜潤滑薬(ムコソルバン,ムコサール)
三上 正志
1
1埼玉医科大学総合医療センター第3内科
pp.148-149
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908989
- 有料閲覧
- 文献概要
適応
塩酸アンブロキソール(ムコソルバン®,ムコサール®など)の作用機序は,気道の分泌性上皮細胞(杯細胞)や粘膜下分泌腺からの分泌の亢進,クララ細胞からの顆粒状物質の分泌亢進,肺胞II型細胞からのサーファクタント分泌の促進を通じて喀痰の排出経路である気道を潤滑にし,喀出を容易にすることである1,2).剤型としては錠(15mg),液(7.5mg/ml),Lカプセル(45mg),シロップ(3mg/ml),ドライシロップ(15mg/g)がある.塩酸アンブロキソール・錠,同・液,同・Lカプセルの共通した適応疾患として,下記疾患の去痰が挙げられる.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.