今月の主題 循環器薬の使い方 1997
急性心筋梗塞
血栓溶解薬の使い方
高山 守正
1
1日本医科大学附属病院第1内科・集中治療室
pp.1542-1545
発行日 1997年8月10日
Published Date 1997/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904638
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ポイント
●血栓溶解薬の適応は,胸痛発症12時間以内の心筋梗塞であり,再灌流までの時間が短いほど心筋の壊死は小さい.
●出血性合併症の危険,特に脳出血を起こす危険に最も注意のこと.
●ヘパリン静注,抗血小板薬の併用が血栓溶解薬の効果発現に重要である.
●血栓溶解薬(tPA)静注の再開通効果は65〜70%に限られ,投与1時間で効果発現がなければ緊急PTCAを考慮する.
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