今月の主題 一般医も診なければならないB型・C型肝炎
B型・C型肝炎の診断・検査
検診でALT上昇を認めた際の問診,診察,検査のポイント
佐藤 芳之
1
,
池田 有成
1
1東京厚生年金病院内科
pp.1657-1659
発行日 2002年10月10日
Published Date 2002/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908888
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ポイント
新規のB型・C型肝炎患者が自ら診療科を受診する機会は少なく,検診など偶然の採血が発見の契機となる.
軽度の肝機能異常をみたとき,すぐに検査依頼をするのではなく,鑑別診断を念頭に置いた問診,診察を十分に行うことで,見落としやむだな検査を避けることができる.
ALT上昇の原因を,肥満があるから脂肪肝,飲酒習慣があるからアルコール性などと短絡的に決めてかかると,重大な疾患を見逃す危険がある.
AST上昇が顕著な場合など,原因として非肝疾患も考慮すべき例が存在する.
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