プライマリケアにおけるShared Care—尿失禁患者のマネジメント・10
病院と施設とのShared Care—理学療法士の立場から
小澤 和夫
1
1社会福祉法人松稲会アップリケア診療所
pp.1250-1251
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908797
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病院と施設とのshared careの必要性
介護老人福祉施設における尿失禁の問題は,排泄ケアのみならず総合的なケアの方向性を左右し,QOLにも大きく関与する重要なものである.しかし,施設では専門医の診察を受ける機会が少なく,検査設備も十分ではない.したがって,このような現況では医療の場である病院と生活の場である施設の連携を図り,いかに尿失禁のsharedcare1)を充実させるかが重要な課題となる.
本稿では,おむつ着用高齢者におけるADLとQOLの特徴,およびADLからみた尿失禁高齢者のマネジメントについて概説した後,病院と施設とのあるべき連携について述べる.
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