プライマリケアにおけるShared Care—尿失禁患者のマネジメント・12
海外の尿失禁治療におけるShared Care(1)—尿禁制クリニック
E. P. Arnold
1
,
杉村 享之
2
1University of Otago, Christchurch School of medicine Department of Urology, Christchurch Hospital
2Department of Urology,Christchurch Hospital
pp.1610-1614
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908880
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はじめに
尿失禁は年齢・性別にかかわりなく認められる病態であり,患者のQOLを大きく左右する疾患である.
尿失禁に悩む患者は多い.そのため“彼らが何を必要としているか”についてあらためて認識しておく必要がある.今回のテーマは,尿禁制クリニックが尿失禁患者のQOL改善のために,“Shared Careという形で,専門医と協力して何ができるのか”ということである.本稿では,患者側からみたさまざまな問題点と,“尿失禁患者がわれわれ医療側にどのような治療を期待するのか”ということに注目する.次回は,実際にイギリス,オーストラリア,ニュージーランドで広く行われている尿禁制クリニックの実状(さまざまな治療法,それにかかる治療費など)に注目する.
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